尾鉄廃線跡を歩く(続編)


 3月26日の早朝、まだ見ていない廃線跡を探索すべく、前日の晩から尾小屋入りして、尾小屋駅跡で車中泊した。夜中に目が覚め車の隣にあった「キケン」の看板の方に目をやると、路肩が崩れており本当に身の危険を感じる...。急遽、宿泊場所を倉谷口駅跡に変更し車の中で一夜を過ごした。夜が明け空が明るくなり出すと、倉谷口の駅跡をはっきり確認する事ができる。とは言っても、木製の電柱くらいしか残っていないのだが...。ここから尾小屋方向に引き返せば第一トンネルに行く事ができるのだが、足場がぬかるんでおり、今回も断念。車で金野町跡へと移動する。

金野町駅跡

 夏は草に埋もれて確認しづらかったホ−ム跡がはっきりと確認できる。左の道は線路跡で、車一台なら普通に走る事が可能である。しかし途中で引き返すことになってしまうのだが...。やはり廃線跡歩きは、草が枯れて無くなっている冬場が良いのだろう。ただ尾小屋の場合は雪に閉ざされる時期が長そうなので、やはり春先がベストだろうか...。

梯川橋梁

 これは前回、気付かずに通過してしまった梯川橋梁である。4連のガ−ター橋がそのままの形で残っており、その姿には感動すら覚える。枕木も朽ちてはいるものの、そのまま残っているのが、なんとも嬉しくなってしまう。ただ、この橋を渡り切った場所が切り立ったようにえぐられており、そこがたんぼになっている。したがって、線路跡の一部はたんぼになってしまい、その姿をとどめていないのでる。しかし、このような大きな遺構が残っている事自体、大変貴重な事だと感じずにはいられない。


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