夏の日の尾小屋鉄道 1
わたしが尾小屋鉄道に興味を持ったのは学生の頃。模型製作が好きなわたしは、大型の蒸気機関車や国鉄の特急列車などにはさらさら興味が無かった。それよりも哀愁を帯びた「日本の情景」がすきだった。学生のくせに爺臭かったのかもしれない。
1975年8月21日。北陸はフェーン現象でもの凄い蒸し暑さだった。この日は晴天だったが、翌日は台風7号にみまわれた。北陸特有の夏である。
国鉄の小松駅を降り、東側に廻るとそこに尾小屋鉄道の「新小松駅」があった。新の字が付くのにこちらの方がノスタルジックな駅である。新小松の構内を歩き回って写真を撮ってから、尾小屋行きの列車に乗ることにした。尾小屋からは線路を歩いて帰ってくるつもりであった。
新小松駅構内
この車両の型番は判らない動力車ではないと思うが・・・
新小松駅構内
車両はキハ2。その後ろにディーゼルカーがいるが、型番は不明。
(編注:DC121です)
新小松駅構内
整備工場の外観を撮ったつもりの写真であるが、なぜか民家に見える。
新小松駅構内
工場の中にディーゼルカーが入っているのだが・・・
新小松駅構内
デッキ付きのキハ2。
写真中央の建物が新小松駅。
駅といっても近くの民家や商店の方が大きかったりする。
新小松駅構内
キハ1。全てのドアが開け放してあるが、
実はこのまま走っていく。クーラーなどもちろん無い!
新小松駅の駅舎
バックを肩から下げているのが車掌である。発車間際に列車に飛び乗った。
乗り合わせた子供に「あぶないよ。落ちるからきーつけな。」と言った。
大ざっぱな光景である。
尾小屋に向かう。
わたしが乗ったものは2両編成であった。