尾小屋鉄道の歴史


 大正8年、尾小屋鉱山の鉱山鉄道的な存在として開通した尾小屋鉄道。一時は日本鉱業の専用線的な性格であったが、昭和39年に同社が手を引き、名鉄系列に。その後は苦しいながらも、地元の足として走りつづけたが、尾小屋鉱山の閉山後は衰退の一途をたどった。そして、ついに昭和52年3月19日を最後に営業を廃止。現在はバス部門が「小松バス」と名称変更をし、営業を続けている。そして小松バスには現在も、小松〜尾小屋間のバス路線(1日3往復)がある。

1916 大正5年8月17日 正田順太郎が、小松市尾小屋町から同市土居原町まで16.8Kmの尾小屋鉄道施設権の免許を受ける
1917 大正6年6月22日 工事に着手
1919 大正8年11月3日 一部竣工
大正8年11月26日 正田順太郎個人名義で開業(旅客および手小荷物)
1920 大正9年4月1日 一般大貨物、取り扱い開始
大正9年5月10日 全線竣工
大正9年6月4日 横山鉱業部鉄道に改称
大正9年6月11日 合名会社横山鉱業部が正田順太郎から鉄道敷設権およびこれに属する一切の権利を受け、同部運輸課が運営
1923 大正12年10月12日 尾小屋鉄道株式会社発起人の横山芳松他9名が、横山鉱業部から一切の権利を譲渡される
1929 昭和4年6月22日 尾小屋鉄道株式会社発足、資本金500,000円、本店を小松市土居原町に置く
昭和4年07月2日 尾小屋鉄道に改称
1935 昭和10年9月1日 資本金を250,000円に半額減資する
1936 昭和11年7月 日本鉱業の系列会社となる
昭和11年10月1日 本店を小松市尾小屋町に移転、同時に営業所を同市土居原町に設ける
1937 昭和12年2月 内燃動力併用認可
1946 昭和21年11月20日 本店を小松市土居原町59番地に移転する
1949 昭和24年11月7日 資本金を3,500,000円に増資する
1950 昭和25年12月20日 小松市土居原町から同市中の峠町まで15.3Kmの一般乗合旅客自動車運送事業の免許を受ける
1961 昭和36年12月23日 小松市土居原町から同市粟津町まで12.3Kmの一般乗合旅客自動車運送事業の免許を受ける
1962 昭和37年9月 日本鉱業が手を引き、名古屋鉄道の関連会社となる
1965 昭和40年12月8日 小松市土居原町から能美郡根上町まで8.4Kmの一般乗合旅客自動車運送事業の免許を受ける
1966 昭和41年9月21日 小松市土居原町から同市尾小屋町まで15.9Kmの一般乗合旅客自動車運送事業免許(期間限定スキーバス)を受ける
1967 昭和42年10月1日 資本金を14,000,000円に増資する
1968 昭和43年5月1日 ドライブイン北国を開店
1970 昭和45年5月30日 小松スカイボーリングを開場
1974 昭和49年9月11日 小松スカイボーリングを閉鎖
1977 昭和52年3月19日 この日限りで尾小屋鉄道が廃止となる

★名称を小松バスに変更し、現在に至る


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