尾鉄廃線跡を歩く2


尾小屋〜長原(0.9キロ)

 尾小屋駅からしばらくは、国道416号線の左側の歩道に沿って北上する。線路跡は道路に飲み込まれて何も残っていない。棺桶工場をすぎ、長原の集落に入る手前辺りで、道路を横断して長原駅に進入する筈なのだが、線路跡らしきものはない。右手の竹やぶに、それらしき道跡を発見するも、わずかな距離で薮に阻まれて先にすすめなくなった。おそらくこの先が長原駅跡なのだが、歩けないものは仕方ない。そのまま国道に沿って歩く事にした。「この家の裏手に駅があったんだなぁ...」とだけ思って長原の町を歩いていると、気になる張り紙を発見!!

 キーハンターに尾小屋鉄道がでていたとは!残念ながら、8月6日はすでに過ぎていた。しかしビデオ貸し出しとはオイシイお話ではないか。しかし、返しに来れないからなぁ...。などと考えつつ、通過した。この後の道中で同じ張り紙を何度となく目撃した。いつか西尾小学校にいかなくては...。

長原〜倉谷口(1.1キロ)

 長原の集落も終わりに差し掛かった辺りで、右手に目をやると朽ちた橋を発見!前後は薮に阻まれ、接近は不可能に思われた。それに、どう見ても渡るのは危険である。しかし、すごい崩れ様だなぁ...。

 なんとか線路跡に接近できないかと思案してると、少し歩いた場所につり橋があった。「よし、これを渡れば線路跡に!」と思い意気揚々と渡ったところ、広場とベンチがあっただけで、線路跡らしきものは確認できなかった。仕方なく、また国道に沿って北上した。「う〜ん、川の向こうには線路跡があるのになぁ」と一人でブツブツ言いながら、黙々と歩くしかなかった。道は細く、歩道などはもちろんない。ガードレールに沿っておとなしく歩くのだが、車の量は道の割りには多い。新型スカイラインや180SXなどといったクルマで走りに来ている輩もいる。どうみても土地の人よりドライブ気分の輩の方が多そうだ。それに彼らはスピードを落とさず、平気で幅寄せしてくるので注意が必要である。

 長原から1キロは歩いただろうか?右手に渡る橋が有り、そこを渡った場所が倉谷口の駅があった場所である。橋を渡ったところには鉱石の積み出し施設の跡があり、鉱山鉄道のムードが残る。しかし、肝心の倉谷口駅の跡は草に埋もれて確認できない。おそらく、写真の電柱のある辺りがホームのあった場所だろう。当時の写真と比べてみると...。同じ電柱だと思うのだが、どうでしょう?

  


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